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”超新星爆発の10倍の明るさ”を放つ新種の宇宙爆発が発生

2020.06.09 Tuesday

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Credit: Bill Saxton, NRAO/AUI/NSF
point
  • 2018年発見された宇宙爆発は、超新星に似ていたがまったく異なるものだった
  • 非常に高速で起き、威力は一般的な超新星の10倍、吹き出す質量はガンマ線バーストの1万倍大きい
  • 高速青色光過渡現象(FBOT)と呼ばれるこの新しい爆発は、現在宇宙で3つしか見つかっていない

星の大爆発には、超新星爆発と、ガンマ線バーストという2つの分類が存在しています。

これに新たに加わる新しい分類の爆発が発見されました

それは2018年に発見されたもので、2億光年離れた銀河で発見され「Cow(カウ,牛)」という愛称が付けられました。

これは超新星といくつかの特徴を共有していましたが、初期の明るさやその持続期間など、重要な特徴が異なっていました。

そのため、何が起きているのか解析するのに2年も掛かったそうです。

現在、同様の爆発は、追加で2つ発見されていて、これらは合わせて「高速青色光過渡現象(FBOT)」と名付けられています。

新しい宇宙爆発

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Fast Blue Optical Transientsと呼ばれる新しいクラスの宇宙爆発。/Credit: Bill Saxton, NRAO/AUI/NSF

この現象が最初に発見されたのは、2018年で「カウ(AT2018cow)」の愛称で呼ばれています。

これは2億光年離れた銀河で発生し、驚異的な明るさのため、発見者を驚かせました。

この爆発は、新しいクラスの現象として、「高速青色光過渡現象(FBOT:Fast Blue Optical Transients)」と名付けられました。

和名は正式な名前ではなく直訳なので注意してください。

そして、このFBOTの同種がないか調査された結果、追加で2つの爆発が発見され、現在は3つのFBOTが観測されています

新しい2つの爆発は、可視光掃天観測のアーカイブデータの中から発見されました。そのため、1つは最初の発見よりも以前に起きていた現象です。

それは5億光年離れた銀河の2016年のデータからの発見で、「CSS161010(CRTS-CSS161010 J045834-081803)」と呼ばれています。

もう1つは34億光年離れた銀河の2018年の観測データで、「コアラ(ZTF18abvkwla)」というかわいい愛称で呼ばれているそうです。

新しく発表された論文では、この「コアラ」と「CSS161010」について説明しています。

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