ハワイ島の都市カイルア・コナの沖合で、巨大イカと戦った傷を持つサメが発見されました。
画像は、海洋写真家のデロン・ヴァーベック氏により撮影されたもので、背中にゴルフボール大の跡が見られます。
不思議に思ったヴァーベック氏は、米・フロリダ国際大学に調査を依頼。その結果、巨大イカによる傷跡と判明しました。
研究主任のヤニス・パパスタマティウ氏は「これまで巨大イカとサメが争った例は見つかっておらず、これが初めて」と話します。
フィクション世界のものと思われた両者の戦いは、現実に起こっているようです。
傷跡から10メートル級の巨大イカを判明!
調査の結果、傷を持つサメは、全長2メートルを超える「ヨゴレザメ(Oceanic Whitetip shark)」と特定されました。
ヨゴレザメは、だいたい海面下300メートル付近まで潜水して、食料を探します。
一方、巨大イカの生息域はもっと深く、海面下900メートル付近で暮らしています。同じ海とは言え、住む海域違うので、サメと巨大イカが争うことは本来ないはずです。

しかし、サメの背中の傷跡には、ドット状に並んだ小さな傷跡と、その横に見られる円状の吸盤跡が確認できます。ドット状の方は触手の先端部分によるもので、吸盤跡はもう少し根元よりの部分によるものです。
傷跡のサイズから、巨大イカの胴体は1〜2メートル、触手は8メートルに達すると推定されました。
パパスタマティウ氏は「種類までは特定できないが、全長は10メートル級に達するでしょう」といいます。

また、この発見は、ヨゴレザメが従来考えられていたより深い海域で狩りをしている可能性を示唆します。
サメが自ら深い領域に潜っていったのかもしれませんし、たまたま浅い海域に上がってきた巨大イカを追っていったのかもしれません。いずれにせよ、どこかのタイミングでバトルに発展したのは確かです。
サメがイカを好んで食べること、巨大イカがサメを襲ったケースは見つかっていないことを踏まえると、サメから攻撃を仕掛けた可能性が高いです。
しかし、勝敗は謎のまま。
果たして、軍配はどちらに上がったのでしょうか。
研究の詳細は、6月3日付けで「Journal of Fish Biology」に掲載されました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/abs/10.1111/jfb.14415?campaign=wolacceptedarticle
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