錯覚が起きているのは脳ではなく、目の「網膜」だと判明!
錯覚が起きているのは脳ではなく、目の「網膜」だと判明! / 典型的な明るさの錯覚。どうみてもAのマスとBのマスは同じ明るさに見えないが、実際は同じ。問題はこの錯覚が網膜と脳のどちらで起きているか/Credit:EdwardH.Adelson(文字はナゾロジー編集部記入)
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錯覚が起きているのは脳ではなく、目の「網膜」だと判明! (3/4)

2020.06.24 Wednesday

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はじめて視覚を得た盲目だった子供たちも錯覚に陥る

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はじめて世界をみる「クリーンな脳」をもつ子供たちも、明るさの錯覚に陥った。つまり脳の学習機能もまた錯覚には必要ない/Credit:depositphotos

研究チームの仮説を裏付けるような、他の結果も得られています。

錯覚の生成場所がどこなのかを特定するために、研究者は盲目から回復したばかりの子供に、これまでと同じような画像をみせました。

もし錯覚が脳の学習機能によって成り立っているものなら、世界をはじめてみることになった子供たちは、錯覚から逃れることができるはずだからです。

しかし結果は違いました。

生れてはじめて視力を得た「クリーンな脳を持つ」子供たちですら、明るさの錯覚の餌食になりました。

これは、明るさの判断が脳の介在なしに、網膜の単純な神経回路で独立して行われている証拠となります。

次ページ高度な脳機能だと思われていた多くの現象は単純な神経回路の働きである

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