引っ込めて隠すこともできる
今回の研究では生きた標本に対する調査も行われました。
ジンベイザメは絶滅危惧種ですが、日本の沖縄にある美ら海(ちゅらうみ)水族館ではジンベイザメの安定的な飼育が成功しています。
結果、動画のように、ジンベイザメは脅威が迫った場合には目を頭の中に引き込めることがわかりました。
目を守るための専門の装甲を備えるだけでなく、任意で引き込んで隠すことができる動物は、これまで知られていません。
現在、サメにとって重要なのはなにより嗅覚であり、視覚は重要ではないと考えられています。
しかしジンベイザメは自分の目に対して、強固で徹底した保護を行っており、既存の説とは相いれない結果となりました。
研究者は今後、サメの視覚能力を調査することで、サメにとって視覚がどれほど重要かを調査していく予定です。
研究内容は日本の沖縄美ら島(ちゅらしま)研究センターのTaketeru Tomita氏らによってまとめられ、6月29日に学術雑誌「PLOS ONE」に掲載されました。
https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0235342
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