気泡の崩壊には「表面張力」が大きく影響していた
表面張力とは、表面の面積を最小化するように働く力のことです。半球型の気泡の表面は、潰れた後の円盤よりも面積が大きいため、表面張力は泡が平らになるまで力強く収縮していくとのこと。
またよく見るとこの気泡の最後では周囲にシワができているのがわかります。表面張力が働いている場合、こうしたシワは発生しないはずです。
過去の研究ではこのシワの存在を、重力が表面張力に打ち勝ったことで発生したものだろうと説明していました。
しかし、新たな研究の結果ではこれらの問題は、泡の上部より下部の方が膜が分厚いために表面張力に逆らってシワを作成しているのだと明らかにしました。
これは非常に急速に粘性液体が圧縮されたことで生まれる挙動だといいます。
2000年に気泡の崩壊を重力の影響と結論づけたMITの物理学研究者Rava da Silveira氏は、今回の新しい研究にとても感心したと述べています。