いわくつきの恐竜の卵
今回発見された化石にはちょっとしたいわくがあります。
化石は約25年前、アルゼンチンのパタゴニアで発見されたものだと推定されていますが、正確な出土場所はわかっていません。
それは、この化石がパタゴニアから違法にアメリカへ持ち出されたものだったからです。その後、研究者たちの注目を集めたこの化石はアルゼンチンに送還され、現在はカルメン・フネス博物館に収容されています。
そのため、この化石が元々どこにあったものなのかは現在もわかりません。
アルゼンチンのパタゴニアにあるAuca Mahuevoでは、竜脚類のティタノサウルスの化石や卵が多く発見されています。そのため、この卵もAuca Mahuevoで発見されたものだというのが有力ですが、鉱物構成などは一部一致していません。