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2600年前の碑文に12名の筆跡を確認!ユダ王国は非常に「識字率」が高かった可能性あり (2/2)

2020.09.12 Saturday

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ユダ王国の識字率はかなり高かった?

ここからユダ王国の識字率の高さが伺えます。

テルアラド要塞は、数ある前哨地の一つに過ぎず、ユダ王国は他にも多くの要塞に同様のメッセージを送っていました。

たった18個の碑文から12名の書き手が見つかっていることから、王国全体で読み書きができる人物はかなり存在したと推測されます。

政府高官や軍の連絡官など多くの人が読み書きを習得するには、ユダ王国に習字の教育システムが存在したと考えるのが普通です。

もちろん、現代の先進国のように国民の大半が読み書きできたとは思えませんが、商売を営む一部の富裕層などは習得していたかもしれません。

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赤点は当時の主要な町や要塞があった場所、黒海の中央左やや下に「テルアラド(Arad)」/Credit: plos

このことは、ヘブライ聖書(旧約聖書)の成り立ちを考える上でも重要です。

ヘブライ聖書は、多くの章や詩篇から成り、少数の書き手ではともて記述しきれません。しかし、本研究が示すように、ユダ王国に書き手が十分にいたのなら納得できます。

3000年近く前から存在したユダ王国は、他の古代文明と違い、識字率の非常に高い社会だったのかもしれませんね。

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