植物の成長方向は何が決めているのか?
私たちに馴染み深い草木や花々は、成長の方向性を持っており、特定の方向に向けて成長します。
ひまわりがちゃんと頂上に花をつけるのも、桜の花が根ではなく枝先で咲くのも、植物の身体に一定の方向性があるからです。
この方向性は細胞レベルでもみられ、多くのタンパク質が細胞内の場所ごとに偏っていると知られています。
しかしながら、この上から下、あるいは下から上へ向けたタンパク質のパターンが、各細胞で独自に発生するのか、それとも多くの細胞の集合的な働きで形作られているのかはわかっていませんでした。
ただ古くから科学者たちは、後者の集合説を支持。多細胞生物は細胞が連携することによって生物として成立するため、個々の細胞に自分の方向性を認識する能力がなくても問題はないとする考えたのです。
しかしその常識が今回、くつがえされることになりました。