スローロリスの毒は肉を溶かすほど強力
研究チームは、野性下のスローロリスがどのような毒を使うか調べるため、インドネシアのジャワ島に生息する群れを8年間にわたり観察しました。
82匹のスローロリスにGPSを装着して、数ヶ月ごとに健康状態をチェック、追跡調査は合計で7000時間におよんでいます。
その結果、定期的な健康診断の度に、全体の約20%が別のスローロリスに噛まれた傷跡を持っていました。
スローロリスは、脇の下にある腺から有毒な油を分泌し、それを舐めとって口の中で唾液と混ぜ、毒液を調合します。毒は歯の溝に溜めこまれ、相手に噛み付いたと同時に注入します。
スローロリスの毒は、噛んだ部分を腐らせるほど強力で、調査した中には、頭の半分が溶けてしまった個体も見られました(画像、閲覧注意)。