自由に宇宙を旅する孤独な惑星
現在4000を超える太陽系外惑星が発見されていて、それは皆、地球のように星を周回しています。
しかし、惑星の形成と進化の理論では、必ずしも惑星は何らかの星に重力的に束縛されている必要はないことを示唆しています。
いずれの星系にも属さずに孤独に宇宙を漂う惑星のことを「自由浮遊惑星(英:rogue planet)」と呼びます。
こうした惑星が形成される理由は、星の誕生と同様に宇宙を漂うガスや塵の雲から初めから孤立して生まれる場合や、もともとは星系に属して誕生したけれど別の天体との衝突などによって、星系から押し出されてしまった場合などが考えられます。
こうした自由浮遊惑星は、現在のところはほとんど発見されておらず、見つかったものは木星の2倍から40倍(木星は地球の300倍)の質量を持つ巨大な惑星ばかりです。
しかし、今回の研究では地球サイズの自由浮遊惑星が初めて発見されました。