新しい気候に対応した首が長くて巨大な恐竜たち
竜脚類は、見事にこの気候変動と植物たちの変化に対応した生物でした。
見つかった「Bagualia alba」の歯の化石は、太くスプーンのような形状をしていて、他の絶滅した草食動物の7倍も厚いエナメル質を持っていました。顎も広く強いもので、固い針葉樹の葉を効率的にせん断することができたと考えられます。
長い首は高い針葉樹の葉を食べる際に役立った他、あまり歩き回ることなく所定の位置に留まりながら食事をすることを可能にし、エネルギーの節約に貢献したと考えられます。
また、長い首は温暖化した気候に対して、放熱を行う機能を持っていた可能性も論文では指摘されています。
そして身体の巨大化は、固い針葉樹の葉を消化するための大きく強力な消化器系を支えるために必要になった可能性が高いようです。
おなじみの恐竜のシルエットは、恐竜たちの時代に起きた大量絶滅を生き延びるために必要な形だったのです。