巨大な竜脚類登場の謎
竜脚類は恐竜の代表的な姿と認識する人は多いでしょう。
彼らは首が長く、非常に巨大で体長は40mを超え、体重は70トン以上もありました。これは地球の歴史上でも、最大級の陸上生物だったと考えられています。
彼らのおかげで、現代の私たちの中では恐竜といえばとにかくデカイという認識が定着していますが、もともと恐竜はそんな巨大な生き物ではありませんでした。
彼らが登場して最初の5000万年間は、竜脚類に繋がるグループの恐竜でもヤギより小さいサイズのものが多くいました。巨大な種も存在はしていましたが、大きくとも体長は10m、体重は数トンに収まるサイズです。
彼らはみな歯が細長く、柔らかい植物の葉を食べていたと考えられています。
しかし、約18000万年前のジュラ紀前期末になると、これらの恐竜たちは突然姿を消してしまいます。そして残ったのは巨大な竜脚類という1つの系統だけだったのです。
なぜ、そのような変化が起きたのか、その理由は謎に包まれており、研究者たちの間では議論となっていました。