「ニャー」は遺伝なのか?
猫の鳴き声の変化は遺伝子によるものなのでしょうか?
これを確かめるために研究者たちは野良の子猫を調査しました。
もし人間に対する鳴き声が遺伝子によって獲得されるものである場合、野良の要素が強い両親の元で産まれた子猫ほど、人間に対する「ニャー」を使いこなす能力が欠如するはずです。
調査の結果、仮説は半分当たり、半分外れでした。
人間に対して「ニャー」と鳴く頻度やその質(指向性)は、他の能力と同じように環境と遺伝の要素が半々に含まれていることが判明したからです。
野良の要素が高い猫はある程度のハンデは負っているものの、環境次第では人間に対する「ニャー」を使いこなすことができました。