「海」のヤバイ生物4選
7.イルカンジクラゲ
「世界最小の毒クラゲ」として有名で、オーストラリア近海に分布します。
成長しても1立方センチほどにしかなりません。
ところが、その小ささのせいで存在に気づかず、被害にあうダイバーも多いです。
敵に向けて針を発射し、刺された方は「蚊に刺されるより少し痛いくらい」の痛みしか感じません。
それで処置が遅れ、死亡するケースも多々あります。
おもな症状に、頭痛や吐き気、高血圧、肺水腫、不整脈などがあり、総称して「イルカンジ症候群」と呼ばれます。
8.ヒョウモンダコ
青色の円模様で彩られた美しいタコですが、こちらも危険度マックスの海洋生物です。
日本の南西諸島〜オーストラリアに分布しています。
「テトロドトキシン」という神経毒をつくり出し、かまれると身体麻痺や呼吸困難に陥ります。
1匹で成人男性26人を死亡させる毒を持ち、効果的な解毒剤はありません。
危険を察知すると円模様の色が変わるので、見かけた際は注意が必要です。
9.オニダルマオコゼ
インド洋・太平洋西部の熱帯域に分布し、日本でも小笠原諸島・奄美大島・沖縄周辺に生息しています。
体長は30〜40センチにもなり、サンゴ礁など浅い場所に隠れています。
岩肌のようなデコボコした皮膚を持っているので、カモフラージュにはもってこいです。
背中には13本のトゲが生えており、それぞれに2つの毒袋があります。トゲはブーツの靴底を貫通するほど頑丈です。
致死量はわずか18mgで、体組織の壊死、麻痺、ショック、重度の痛みを引き起こします。
10.イモガイ
世界の暖流海域に生息し、日本にもいます。
約500種が知られており、見た目の色や模様があざやかなのでコレクションにしたいと思う人も多いですが、絶対に触ってはいけません。
イモガイは神経毒の毒腺がついた針を持ち、何の前触れもなく刺してきます。
サイズが大きいほど毒性が高く、人にとっても危険です。
イモガイは別名「タバコ巻貝(cigarette snails)」とも呼ばれますが、これは「刺されれば、一本のタバコを吸い終える前に死が訪れる」ことから由来しています。