室内で季節に関係なく年間1,000トン生産できる
新しい垂直農法は室内で行われるため、日光ではなくLEDライトが使用されます。
YesHealth Groupは10年の研究の中で、効率を求めた独自のLEDライトを作成しており、垂直農業の最大コストである電力の削減に成功しました。
それゆえ、約7,000平方メートルに14段の棚が敷き詰められた農場すべての電力は、風力発電だけでカバーできるとのこと。
さらに農場の大部分は自動化されています。ロボットが種植えやチェックを行なうので、人件費はかなり削減されます。
デンマークでは1月からこの垂直農法で栽培された野菜が販売されます。最初は有機野菜と同じ価格になるため、通常の野菜よりも少し高い値段設定と言えるでしょう。
ただし、YesHealth Groupのステラ・ツァイ総支配人は「近いうちに通常の野菜との競争に勝てるようになる」と話しています。
このような農法は天候に左右されないため、従来では不可能なスケジュールで栽培できるでしょう。実際、デンマークの垂直農法では年に最大15回収穫できるとのこと。
NordicHarvestは、仮にサッカー場20面分の垂直農場があれば、デンマーク全体の青物野菜の需要を満たせるとも主張しています。
今後、YesHealth Groupは他の地域への進出も計画しており、来年にはシンガポール、フィリピン、ドバイ、サウジアラビア、南アフリカにも垂直農場を作る予定です。