キノコ茶を静脈注射するとどうなるのか?
男性は無気力になり、吐き気を催し、皮膚が黄色く変色し、すぐに下痢や吐血を発症し始めました。
異変に気づいた家族は、すぐに彼を緊急治療室へ連れていき治療を受けさせましたが、精神状態に異常を来していて医師はまともな聞き取りを彼から行うこともできなかったといいます。
肝臓や腎臓を含む複数の臓器は機能しなくなっており、血液検査の結果、血中で菌が成長・増殖していることが確認されたのです。
その後、彼は肺の気嚢に水がたまり出し急性呼吸不全を起こして、人工呼吸器に繋がれました。
抗生物質と抗真菌薬を使った治療によって、なんとか一命はとりとめたもののその後も長期間の治療を必要としたようです。
なんとも愚かな話だとは思いますが、こうした危険は曖昧な知識による薬の利用で誰にでも起こりうる危険性があります。
市販の薬についても、頭痛がひどいという理由で、鎮痛剤のロキソニンを用量を無視して大量に飲み病院へ運ばれたという人もいます。
今回の違法な薬物使用もそうですが、医師の判断を仰がずに、独自の知識で誤った薬の摂取をすることは、非常に危険を伴います。
キノコ茶であっても命に関わる問題が発生することもあるのです。
現在はネットを利用することで、医師を経由せずに入手可能な薬も増えてきています。違法な薬物は論外ですが、個人輸入で手に入る栄養剤なども、結局はネットの知識だけを頼りに利用することになります。
この事件は極端な事例のように思えますが、誤った知識による薬の利用は、意外と身近に潜む危機なのかもしれませんね。