卵の黄身で脳の変形を予測する
脳は人間にとって最も重要なパーツでありながら、体の中で最も研究が遅れている器官です。
脳は他の臓器と比べてはるかにデリケートであるため、移植は困難であり、単純な切開ですら人格に影響を与える危険性が高いです。
また脳は臓器の中で唯一、全体が専用の骨(頭蓋骨)で覆われているため、内部の視認も極めて困難。
そのため、外部からの物理的な攻撃に対して脳がどのように変形するかは、明らかにされてきませんでした。
そこで研究者たちは、卵の黄身を脳の代用品として用いる実験を考案しました。
卵から取り出された黄身を脳、透明な卵白を脳が浮かぶ髄液、そして外部のカプセルを頭蓋骨に見立てています。
カプセルの密封状態が確認できれば、次はいよいよ実験スタート。卵の黄身には、人類の科学発展のために犠牲になってもらいましょう。