トカゲのようでまるで別の生き物 ムカシトカゲの不思議
ムカシトカゲは、見た目は非常にトカゲによく似ています。
そのため、名前にもトカゲと入っていますが、実際似ているのは表面的な部分だけで、その中身は現存する爬虫類のいずれとも異なっています。
遺伝的に彼らは恐竜よりも古い、現存する最古の爬虫類グループだとされており、ニュージーランドの一部の地域に、たった2種しか現存していません。
彼らは非常に長寿であり、100年以上の寿命を持ち、また多くの感染症に対して耐性があります。
そしてもっとも他の爬虫類と異なるのは、驚くほどの低温耐性を持っているという点です。
爬虫類は基本的に低温では活動できなくなりますが、ムカシトカゲは5℃近くまで活動を続けることができるのです。
そのため、ムカシトカゲは生物学の興味の対象となっていましたが、新たな研究は、ムカシトカゲのミトコンドリア遺伝子に、他の生物にない特徴を発見したのです。