デンキナマズは外部からの電撃にも耐性があった
デンキナマズは外部からの電流に耐えられるのか?
有史以来の謎を解明すべく、研究者たちは装置のスイッチを入れました。
結果、周囲で泳いでいた金魚が感電して気絶するほどの電気を水槽に流しても、デンキナマズには全く影響が現れないと判明しました。
体のどこかがピクピクすることも暴れることもありません。
電流を持続的に流しながら、びっくりさせるために水槽を叩いても、まったく反応はなかったようです。
この結果は、デンキナマズの神経が外部からの電流に対して、中枢から抹消に至るまで完全に防護されていることを示します。
しかしそうなると、新たな謎が研究者に浮かびました。
というのも、デンキナマズには周囲の獲物の動きを電界のわずかな変化を通して知覚する能力があるのです。
つまり、デンキナマズは外部の電流に対して不感ではなく、むしろ逆に類をみないほど敏感なのです。
にもかかわらず、金魚が気絶するほどの外部電流をデンキナマズは平然と耐えていました。
この事実は、デンキナマズの神経防護バリアが思っていたよりも複雑であることを示します。