100年にわたる眼の謎が日本人によって解明
今回の研究により、100年以上にわたり謎とされてきた、水晶体における細胞小器官の分解の仕組みと目的が解明されました。
水晶体の透明化にとって細胞小器官は光を遮る邪魔な存在であるため、細胞は生命活動を終える直前に、脂質分解酵素(PLAAT)を作って自らの内部を浄化していたのです。
なお脂質分解酵素は水晶体だけでなく体の様々な組織で働いていることが知られており、細胞内環境の改変や恒常性の維持に重要な役割を果たしていると考えられます。
研究者たちは今後、細胞内部の分解システムをより詳細に調べていくとのことです。