舌のチクチクはパイナップルに食べられている証拠⁈
タンパク質は、水と脂肪分を除くと、生物の主要な構成要素です。
それは細胞の骨格であり、2つの細胞をくっつける接着剤であり、細胞を動かす機械でもあります。
そのため、タンパク質を分解できる酵素は、体を作る細胞にダメージを与えられます。
つまりパイナップルを食べたとき舌がチクチクするのは、ブロメラインが舌を分解・消化しているからだと言えるのです。
ブロメラインは物理的に細胞を傷つけており、一度にたくさんのパイナップルを食べると、口の中がヒリヒリと痛くなります。
パイナップルの消化作用はかなり強力と考えられており、過去には「パイナップルに指先をこすりつけると指紋が消える」とか、「一日中パイナップルを切っている作業者は指紋がなくなる」といった噂が立ったほどです。
幸いなことに、口内は体の他の部分よりも回復が早く、唾液にも体そのものの鎮痛成分が含まれているので、大事には至りません。
また、パイナップルを飲み込むと、胃酸と体内のタンパク質分解酵素がブロメラインを分解してくれるので、いくら食べても大丈夫です。
ただ、舌に紙やすりをあてたような痛みは起きるでしょう。