頭部がなくても紫外線を感知して逃げる
プラナリアは複雑な器官をもたない軟体生物です。
頭部には2つの目があり、脳として機能する神経節に繋がっています。
ところが新しい研究によると、頭部を切断したプラナリアがいわゆる「脳も目もない状態」で、紫外線を感知できると判明。
これは感光性タンパク質「オプシン(英訳:opsin)」の働きによるものであり、プラナリアの体にはオプシンを生産する細胞が含まれていたのです。
体の抹消部位では2種類のオプシン「NC R-opn 1」「NC R-opn 2」が発現しており、この2つが紫外線を感知。
次いで照射された光から離れるように移動します。
実際、複数に切断されたプラナリアは頭部をもつ個体も、もたない個体もそれぞれが紫外線から逃げるように移動しました。