マウス実験で痛みの軽減を実証
研究チームは開発した脳インプラントをマウスに装着して実験しました。
最初マウスには、急性の痛み(ストーブを触った時や、レゴブロックを踏んだ時のような瞬間的な痛み)が与えられました。
その結果、インプラントは最大80%の精度と数秒の遅延で痛み信号を解析することに成功。
続いて、マウスの足を針で軽く刺します。
通常であれば、痛みによってマウスは素早く足を引っ込めます。
しかしインプラントをオンにすると、足を引っ込める速度が40%遅くなりました。
これはマウスの痛みがインプラントによって軽減されていることを示しています。
さらに別のテストでは、慢性の痛み(関節炎、筋肉痛、慢性腰痛など)も与えられました。
この実験ではマウスがある部屋に滞在している間は慢性的な痛みが生じるようになっています。
通常、マウスはその部屋からすぐに出ようとしますが、インプラントがオンになっているマウスは長時間滞在していたとのこと。
この結果からもインプラントがマウスの慢性的な痛みも緩和させたと分かります。