メリットが多い新しい鎮痛方法!ただし初期段階に過ぎない
研究チームによると、新しい鎮痛方法にはいくつかのメリットがあります。
その一つは、「症状を特定または管理するのが難しい場合」でも、痛みそのものを緩和させられるという点です。
さらに、被験者が鎮痛作用の活性化を自分で制御するわけではないため、「過剰使用・依存症・薬物耐性のリスクが軽減」されるというメリットもあります。
またチームは、この新しいシステムが多くの精神障害の治療にもつながると考えているようです。
とはいえ、脳インプラントをヒトに適用するにはまだ多くの課題が残っています。
ヒトの脳が痛みを処理するプロセスはマウスよりもはるかに複雑なため、痛み領域の特定にはさらに多くの研究を要します。
また特定の脳領域への刺激が、痛み以外の分野にも影響を与えてしまうおそれもあります。
確かに、ヒトの痛みを緩和させる脳インプラントの研究はまだ始まったばかりだと言えるでしょう。
今後も一歩ずつ、着実な研究が期待されます。