霜降りの和牛
霜降りの和牛 / Credit:depositphotos
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ついに和牛が3Dプリントされる 「バイオ肉」の時代へ (2/2)

2021.08.26 Thursday

前ページ未来の安定した美味しいお肉の供給

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和牛の魅力 サシの再現

赤身と赤身の間に複雑に入り込んだ脂肪をサシと呼ぶ
赤身と赤身の間に複雑に入り込んだ脂肪をサシと呼ぶ / Credit:canva

和牛のような、いわゆる霜降り肉には、赤身の間にまばらに脂肪が入り込んでいます

このような脂肪のことを「サシ」と呼びます。

このサシが、和牛独特の豊かな風味やとろける食感を生み出す要因です。

これは筋・脂肪・血管という異なる繊維構造が重なった複雑なもので、これまで培養肉ではその組織構造を再現することは困難でした

しかし今回の研究は、そんな和牛肉の組織構造を3Dプリントを使って再現させました。

研究では筋・脂肪・血管の繊維組織ファイバーを3Dプリンターで作成して束ねていくことで、金太郎飴のような方法で和牛肉の構造を作製したのです。

3Dプリント金太郎飴技術による和牛培養ステーキ肉の作製
3Dプリント金太郎飴技術による和牛培養ステーキ肉の作製 / Credit:Resou,3Dプリントで和牛の“サシ”まで再現可能に!(2021)

筋・脂肪・血管の繊維組織で構成された和牛培養肉を構築したのは、これが世界で初めてです。

この新たに開発された「3Dプリント金太郎飴技術」によって、今後は肉の複雑な組織構造をオーダーメイドで作れるようになったのです。

画像はまだ実験段階なので若干気持ち悪いですが、この技術は脂肪や筋成分の微妙な調節もできるようになると期待されていて、いずれは和牛の美しいサシも、再現できるようになるでしょう。

将来的には培養プロセスも含めた自動装置を開発し、場所を問わずにいつでも自在に高級な肉を出力することも期待できるとのこと。

そうなれば、まさに夢の製品です。

バーベキューしている横で、次々と霜降り和牛が3Dプリントされて出てくる、という未来も近いのかもしれません。

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