乳児はチンパンジーと同じく息を吸うときにも笑う
以前の研究によると、人間の大人の笑い方は「息を吐きながら笑う」というもの。
一方、チンパンジーは「息を吐きながら笑う」こともあれば、「息を吸いながら笑う」こともあるようです。
では人間の赤ちゃん、つまり乳児の笑い方はどちらに近いのでしょうか?
研究チームは乳児の笑い方を確かめるため、117人の成人の参加者を募集。
参加者たちには、乳児が息を吐いているときと、吸っているときに、笑い声が聞こえた回数をそれぞれカウントしてもらいました。
その結果、乳児には両パターンの笑い方があると判明。
乳児は人間の大人よりもチンパンジーに近い笑い方だったのです。
その理由の1つは、乳児の喉の構造が、人間の大人よりもチンパンジーに近いためだと考えられます。
乳児は成長していくにつれて、私たちと同じ「大人の笑い方」になるのです。