アボカドは女性の脂肪分布を変化させる
実験には、体重過多および肥満の成人155人が参加しました。
彼らは2つのグループに分けられ、それぞれ12週間、1回分の食事を研究チームが提供したものに変更しました。
一方のグループは「アボカドを含む食事」を受け取り、もう一方のグループはほぼ同じ成分・カロリーの「アボカドを含まない食事」を受け取りました。
ちなみに提供されたアボカドの量は、男性で175g、女性で140gでした。
アボカド1個の可食部は約150gなので、彼らは毎食1個分のアボカドを食べたことになります。
そして12週間後、アボカドを摂取したグループの女性参加者は、内臓脂肪が大幅に減少していました。
これにより皮下脂肪と内臓脂肪の比率も変化。
つまりアボカドを食べた女性は、腹部の脂肪分布が変化したのです。
ちなみに男性の脂肪分布は変化せず、男女両方で血糖値を下げる能力に影響はありませんでした。
カーン氏は、今回の結果が女性にのみ表れたことについて、次のように述べています。
「女性にだけ効果があったので、食事調整の反応には性別差があると考えられます」
今後研究チームは、参加者の食事を毎食すべて管理した実験を行い、どのような男女差が表れるか調査する予定です。
女性の皆さん、内臓脂肪を減らしたいなら、総合摂取カロリーを気にしつつ、積極的にアボカドを食べると良いでしょう。