記憶を操作できれば不幸な人はいなくなる
今回の研究により、プロプラノールによる記憶喪失が発生するメカニズムの一端が解明され「シャンク」タンパク質の状態が記憶の客観的な判断基準になることが示されました。
「シャンク」タンパク質の状態を細かく制御することができれば、狙ったニューロン同士の接続のみを、解除できるようになるでしょう。
また同様の記憶喪失のメカニズムが人間にもある場合、選択的な記憶喪失によってPTSD(心的外傷ストレス障害)の治療ができる可能性があります。
どんなにつらく悲しい出来事があっても、スッキリと忘れられる日がくれば、不幸な人はいなくなるでしょう。
自殺予防に記憶喪失薬が処方される日も遠くはなさそうです。