無謀な賭けをしてしまうギャンブル依存症
最近日本では、カジノ導入に対するさまざまな意見が飛び交うようになっています。
反対意見として特に多いのは、「ギャンブル依存症の人が増える」というものでしょう。
私たちが実感しているように、ギャンブルには人々を依存させる大きな力があります。
とはいえ、すべての人が依存症になるわけではありません。
そのため無謀な賭けを行う人の心理的メカニズムを解明するなら、ギャンブル依存症を未然に防げるかもしれません。
そこで研究チームは、ギャンブル依存症の大きな特徴2つに焦点を当て、分析することにしました。
その1つは「無謀な賭け」であり、これは負けが見込まれる勝負において多額の賭けを行うことです。
そしてもう1つは、「負け追い」と呼ばれるもので、損失を取り返そうとして、賭けを続けたり賭け金を増やしたりする行動のことです。
研究チームは、ギャンブル中の感情がメリット/リスクの判断にどのように関係するのか、またそれらが無謀な賭けや負け追いにどのようにつながるのか調査することにしました。