操縦士のいらない自律型船舶「Roboat Ⅲ」が都市の運河を巡る
自律型船舶「Roboat」のプロジェクトは、2015年末から始まりました。
このプロジェクトはいくつかの段階に分かれており、単なる小型船舶の機能だけでなく、橋の役割を果たせる公共インフラとして、柔軟な活躍が期待されてきました。
複数のRoboatがドッキングすることで瞬時に浮橋を形成したり、単純に船舶として物流に利用したりするのです。
そしてシリーズ最終作として完成したのが、今回のRoboat Ⅲです。
Roboat Ⅲは特に人や物を運ぶ能力が強化されており、自律的にそのすべてを行えます。
全長4mの船体には5人乗ることができますが、操縦士が乗船する必要はありません。
すべてのRoboat Ⅲが自律的に運航するため、50艘以上のRoboat Ⅲの監視に必要なのは、陸上の管理者たった1人です。
しかもRoboat Ⅲは、作業内容に応じて、甲板部分を切り替えられるようなっています。
イスが装備された乗客用デッキは簡単に取り外し可能。
平らな足場デッキに切り替え、他のRoboat Ⅲとドッキングするなら、即席の浮橋に早変わりします。
このようにRoboat Ⅲは、汎用性のある自律型船舶として様々な活躍が期待できるでしょう。
では、これらの機能に欠かせない自律性はどのように確立されているのでしょうか?