2型糖尿病の発症は予測できるのか?
糖尿病患者の95%は「2型糖尿病」に分類されます。
これはいわゆる「一般的な糖尿病」のことであり、遺伝的な要因に加え、運動不足や食べすぎなどの不健康な生活習慣が重なり発症すると言われています。
だからこそ、実際に発症する前に体重・食事・運動を適切に管理することで、発症リスクを大きく下げることが可能です。
しかし2型糖尿病の兆候を示す印(バイオマーカー)は見つかっていなかったため、「つい油断してしまい、気づいたら糖尿病になっていた」という人が多いでしょう。
ところが最近、研究チームの調査によって、2型糖尿病の発症に関わるバイオマーカーを特定することに成功しました。
スウェーデンとフィンランドの2カ所で集めた5318人のデータを最大19年にわたって追跡調査した結果、「フォリスタチン(英訳:Follistatin)」というタンパク質が2型糖尿病のバイオマーカーになると分かったのです。