野生のカエルやトカゲの腸は未知の「抗がん細菌」の宝庫かもしれない
腸内細菌が体の免疫と深くつながっていることは、さまざまな研究で明らかになってきました。
例えば、免疫ががん細胞と向き合う仕組みに影響したり、薬が働くための下地を整えたりすることが知られています。
近年、腸内細菌とがんの関係が注目されていますが、これまでは腸内細菌叢全体を整えるなどの間接的なアプローチが中心でした。
今回の研究チームは、この前提を少し違う角度からとらえました。
細菌が免疫に影響を与えるなら、細菌そのものを体内に届けることで、がんと戦う力を直接高めることができるかもしれないという発想です。
つまり、細菌を「治療を支える補助的な存在」から一歩進めて、「治療そのものを担う存在」として活用できるかどうかを検討したのです。
研究チームが注目したのは、両生類や爬虫類の腸内細菌でした。
特に野生の両生類では腫瘍の報告が少ない傾向が知られており、もちろん観察の機会の差もあり得ますが、研究者たちは、その背景に腸内細菌の特徴が関わっている可能性を検討しました。
両生類や爬虫類は、ヒトとは大きく異なる体のつくりや生活環境をもっています。
その腸内に棲む細菌もまた、ヒトやマウスでは見つからない種類が多く、特殊な機能を持っているかもしれません。
こうした動物は、これまで医学研究の対象としてあまり深く調べられてこなかったため、まさに“未開拓の細菌資源”といえる存在です。
カエル・イモリ・トカゲから腸内細菌を集めがんを持つマウスに投与して調べる
研究チームはまず、日本に生息するニホンアマガエル(Dryophytes japonicus)、アカハライモリ(Cynops pyrrhogaster)、カナヘビ(Takydromus tachydromoides)の腸から細菌を採取しました。
そこから分離された細菌のうち、マウスに投与しても重い副作用が起きないものを選び、最終的に9種類に絞り込みました。
次に、がん細胞を移植して腫瘍をつくったマウスに、これらの細菌を静脈から1回だけ(単回)投与しました。
その後、腫瘍がどのように変化するのかを慎重に観察しました。
この実験では投与は単回投与で、薬のように何度も投与を繰り返したりはしませんでした。
カエル由来の細菌Ewingella americana(エウィンゲラ・アメリカナ)が注目を集めた理由
9種類の細菌のなかで、とくに目立った働きを示したのが、カエル由来のEwingella americana(エウィンゲラ・アメリカナ)でした。
この細菌を投与したマウスでは、腫瘍の大部分が縮小し、時間をかけて観察すると腫瘍が見えなくなる個体が多く確認されました。
さらに治癒したマウスに再び同じがん細胞を移植しても、腫瘍が成長しないという現象も見られました。
興味深い点は、この細菌が身体中に広がるわけではなく、腫瘍の内部に集中して増える傾向があったことです。
正常な臓器ではほとんど増えず、腫瘍の環境のみで活発に活動する性質が見られたのです。
この性質もがん細胞を縮小させた重要な要因になっていると考えられます。


























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