普通のガンマ線バーストとは違っていた
今回の発見の出発点は2025年7月2日、アインシュタイン・プローブによる定常的な全天サーベイ観測でした。
搭載されている広視野X線望遠鏡は、急激に明るさが変化する非常に強いX線源を検出します。
この天体は「EP250702a」と名付けられました。
ほぼ同時期に、NASA(アメリカ航空宇宙局)のフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡が同じ方向からのガンマ線バーストも記録しています。
しかし解析を進めると、奇妙な事実が明らかになりました。
ガンマ線が放出される約1日前から、すでに同じ位置で持続的なX線放射が始まっていたのです。
通常のガンマ線バーストでは、ガンマ線が最初に強く放たれ、その後にX線が続くことが一般的です。
ところが今回は順番が逆でした。

さらに、この天体は約15時間後に強烈なX線フレアを起こし、強烈な光度に達しました。
これは宇宙で観測された爆発現象の中でも最も明るい部類だったという。
その後の約20日間で、明るさは10万分の1以下にまで急速に減衰しました。
しかもスペクトルは、高エネルギーの「ハードX線」から、より低エネルギーの「ソフトX線」へと移り変わっています。
この急速な進化と極端な明るさは、既存のモデルでは完全には説明できませんでした。
加えて、この現象は銀河の中心ではなく、外縁部で起きていました。
超大質量ブラックホールが存在する銀河中心とは位置がずれているのです。
こうした観測事実を総合すると、「普通のガンマ線バースト」や「超大質量ブラックホールによる典型的な潮汐破壊現象」とは一致しにくいことが分かりました。




























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