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「ブラックホールに引き裂かれた白色矮星」の証拠を初観測か (2/3)

2026.02.19 17:00:02 Thursday

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白色矮星が「中間質量ブラックホール」に引き裂かれた?

そこで浮かび上がったのが、「白色矮星が中間質量ブラックホールに引き裂かれた」というシナリオです。

白色矮星は、太陽の約8倍以下の質量をもつ恒星が寿命を迎えた後に残る高密度の天体です。

大きさは地球ほどですが、質量は最大で太陽の約1.4倍にもなります。

その密度は中性子星やブラックホールに次ぐほどです。

これほど密度が高い天体を、潮汐力によって外側から引き裂くことができるブラックホールは限られています。

質量が小さすぎる恒星質量ブラックホールでは、十分なエネルギーを生み出せません。

一方、超大質量ブラックホールでは、白色矮星は引き裂かれる前にそのまま飲み込まれてしまいます。

その「ちょうどよい範囲」にあるのが、中間質量ブラックホールです。

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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部

中間質量ブラックホールの質量は、数百から数万太陽質量程度と推定されます。

ただ、中間質量ブラックホールは理論上でこそ存在が予測されていますが、確実な観測例はほとんどありません。

チームは、数値シミュレーションを用いて、白色矮星と中間質量ブラックホールの組み合わせを再現しました。

その結果、今顔観測されたジェットのエネルギー、変化の時間スケール、スペクトルの変化を自然に説明できることが示されました。

特に、秒スケールで見られた急激な変動は、放射領域の大きさに制限を与え、ブラックホールが超大質量ではないことを示唆します。

さらに、後期に出現したソフトX線の熱的成分は、形成された降着円盤の存在と整合的です。

つまり、観測事実と理論モデルを照らし合わせると、「中間質量ブラックホールが白色矮星を潮汐破壊し、ジェットを放出した」という説明が最も自然だというわけです。

次ページ「幻のブラックホール」を見つける手がかりに

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