画像
Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
brain

繰り返し考えることで「無意識の記憶」が引き出されやすくなる

2026.02.23 07:00:30 Monday

失恋のあと、ふとした瞬間に元恋人との思い出がよみがえる。

ダイエットを始めた途端、やたらと食べ物の記憶ばかり浮かんでくる。

そんな経験はないでしょうか。

米イースタン・イリノイ大学(EIU)の最新研究によって、「同じことを繰り返し考える」という行為そのものが、後から自然に浮かぶ記憶の内容を左右することが実験的に示されました。

研究の詳細は2025年11月25日付で学術誌『Consciousness and Cognition』に掲載されています。

New psychology research reveals how repetitive thinking primes involuntary memories https://www.psypost.org/new-psychology-research-reveals-how-repetitive-thinking-primes-involuntary-memories/
Preoccupation priming: How repetitive thinking can influence our involuntary memories https://doi.org/10.1016/j.concog.2025.103966

頭の中で反復すると、記憶が「呼び出しやすい状態」に

私たちのには、「不随意自伝的記憶」と呼ばれる現象があります。

これは、思い出そうと努力しなくても、突然ふっと浮かんでくる過去の個人的体験のことです。

皿洗い中や散歩中のような何気ない時間に、昔の出来事がよみがえるのはそのためです。

これまでの研究でも、現在の関心事と、浮かびやすい記憶の内容に関連があることは示されていました。

しかし、それが「考えているから思い出す」のか、「思い出すから考えてしまう」のかははっきりしていませんでした。

そこで研究者たちは、因果関係を確かめるために実験室で統制された実験を行いました。

参加者は大学生60名で、無作為に2つのグループに分けられました。

一方のグループは、合計約4分間にわたり「食べ物について考えてください」という指示を繰り返し受けました。

10枚のスライドのうち7枚が食べ物に関するもので、1枚につき35秒間、同じテーマに集中する必要がありました。

もう一方の統制群は、食べ物について考える指示は1回のみで、残りは雨や椅子など無関係な内容でした。

つまり、両グループとも食べ物というテーマには触れていますが、「繰り返し考え続けたかどうか」が決定的な違いでした。

次ページ繰り返し考えた人ほど、関連記憶が自然に浮かんだ

<

1

2

>

人気記事ランキング

  • TODAY
  • WEEK
  • MONTH

Amazonお買い得品ランキング

スマホ用品

脳科学のニュースbrain news

もっと見る

役立つ科学情報

注目の科学ニュースpick up !!