ガレージから現れた「約130年前のフィルム」
発見のきっかけは偶然でした。
第一次世界大戦以前の古いフィルムリールが、地下室や納屋、ガレージを転々とした末に、議会図書館へと持ち込まれたのです。
リールは錆びつき、変形し、一部は硝酸フィルムが崩れ落ちていました。
フィルム同士が張り付き、慎重に剥がさなければならない状態でした。技術者たちはコマごとに丁寧に確認していきます。
すると、あるリールに黒い星のマークが描かれているのを発見しました。
これはフランスの奇術師で映画監督でもあったジョルジュ・メリエス(1861〜1938)が設立したスター・フィルム社の印です。

映像を検証した結果、それが長年失われたと考えられていた無声映画『ギュギュスと自動人形(Gugusse and the Automaton)』であることが確認されました。
この作品は1897年頃に制作された45秒のサイレント映画です。
専門家の間では存在が知られていたものの、実際のフィルムは1世紀以上行方不明とされていました。
今回発見されたプリントは、少なくとも三世代以上複製を重ねたものと考えられています。
図書館の技術者たちは1週間以上かけてスキャンと安定化処理を施し、4K画質でデジタル化しました。現在ではオンラインで無料視聴が可能です。
実際の映像がこちら。
このフィルムを保存していたのは、19世紀末に巡業上映を行っていたウィリアム・デリスル・フリスビーという人物の家系でした。
昼は農業や教師として働き、夜は馬車で町から町へ移動し、映写機と蓄音機を使って人々に「動く映像」を見せていた興行師です。
当時としては驚異的な娯楽でした。
こうして、農家のガレージに眠っていたフィルムは、100年以上の時を経て再び光を浴びたのです。





























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