恋人のために祈る人ほど、関係に満足しやすい?
恋愛関係の満足度は、性格、感情の傾向、育ってきた環境、相性など、さまざまな要因によって左右されます。
それに加えて、人は恋人との関係を良くするために、意識的な行動を取ることもあります。
フィンチャム氏が注目したのは、その一つである「パートナーに焦点を当てた祈り」です。
これは、自分の願いごとを中心にする祈りではなく、恋人や配偶者の幸福、健康、安心、関係の改善などを願う祈りを指します。
言い換えれば、相手の幸せを願う、信仰に基づいた思いやりの行動です。
これまでの研究でも、恋愛関係における祈りは、パートナーへの許し、関係満足度、一体感と関連し、不貞とは負の関連(=パートナーのために祈る人ほど、不貞行為が少なくなる傾向)を示すことが報告されてきました。
また祈りには、ストレスの受け止め方を変えたり、困難に意味を見いだしたり、否定的な感情に対処しやすくしたりする働きがあると考えられています。
今回、フィンチャム氏は、アメリカの公立大学に通う若年成人を対象に、オンライン調査を実施。
その結果、パートナーのために祈ることと関係満足度の関連は、信仰心の高い参加者ほど強く見られました。
これは、信仰心の強い人ほど祈りの価値を信じやすく、実際に祈る頻度も高いため、祈りと恋愛関係の満足度が結びつきやすいからだと考えられます。
一方で、宗教性の低い人にとっては、祈りそのものが日常的な行動ではないため、同じような関連を感じにくい可能性があります。
つまり、この研究は「誰でも祈れば恋愛がうまくいく」と示したものではありません。
むしろ、信仰を持つ人にとって、恋人のために祈ることが、関係を大切にする一つの実践になり得ることを示しているのです。



















































