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history archeology

マヤの儀式で「生け贄が青色に塗られた」理由ーーマヤブルーの秘密

2026.06.19 18:00:10 Friday

古代マヤの儀式では、生け贄や供物が鮮やかな青色に塗られることがありました。

その青は単なる装飾ではなく、雨の神チャークへ捧げるための神聖な色だったと考えられています。

しかも、その顔料は「マヤブルー」と呼ばれる、酸や風化、化学溶媒にも強い驚異的な人工顔料でした。

米フィールド博物館(The Field Museum)らの先行研究では、マヤ文明の有名な遺跡「チチェン・イッツァ」から見つかった資料をもとに、マヤブルーが儀式の現場でどのように作られていたのかが明らかにされています。

Maya Sacrificial Victims Were Painted Blue and Tossed into a Sinkhole https://www.ancient-origins.net/weird-facts/maya-blue-0020594

1000年以上色あせない「神聖な青」

マヤブルーは、紀元300〜1500年ごろのメソアメリカで広く使われた青色顔料です。

陶器、壁画、彫刻、供物などに残されており、その色はカリブ海を思わせるような鮮やかなターコイズブルーです。

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背景色に「マヤブルー」が使われた古代戦士の絵/ Credit: en.wikipedi

この顔料が研究者たちを長く悩ませてきた理由は、単に美しいからではありません。

マヤブルーは、非常に壊れにくい顔料なのです。

長い年月、熱帯の厳しい気候、酸、風化、生物分解、さらには現代の化学溶媒に対しても強い耐性を示します。

そのため、マヤブルーは「メソアメリカにおける偉大な技術的・芸術的成果の一つ」とも呼ばれてきました。

この強さの秘密は、インディゴという青い有機染料と、パリゴルスカイトという特殊な粘土鉱物の組み合わせにあります。

パリゴルスカイトには内部に細長いチャンネル構造があり、そこにインディゴが取り込まれることで、通常の染料よりもはるかに安定した青が生まれます。

しかし長い間わからなかったのは、古代マヤの人々がその顔料を実際にどこで、どのように作っていたのかでした。

その手がかりとなったのが、チチェン・イッツァの「聖なるセノーテ」でした。

次ページ青く塗られた生け贄は「雨の神」に捧げられた

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