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Credit:Generated by OpenAI’s DALL·E,ナゾロジー編集部
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なりたい自分になるための心理的裏技「ダリ・トリック」とは

2026.07.07 17:00:18 Tuesday

私たちは常日頃、「なりたい自分」の姿を思い描いています。

「もっと社交的に、明るく生きたい」

「自分の意見を堂々と言えるような人間になりたい」

「すぐにカッとしてしまうので、穏やかで落ち着いた考えのできる大人になりたい」

そう心に強く願いながらも、なかなか一歩を踏み出せない人、あるいは踏み出し方がわからない人は少なくないでしょう。

しかし、偉大なる芸術家サルバドール・ダリ(1904〜1989)は、その方法を知っていました。

それはひとことで言えば、なりたい自分を“演じる”ことで、理想の自分に近づく心理的テクニックです。

オックスフォード大学で哲学の教鞭をとり、現在は作家として活動するジョニー・トムソン氏は、ダリの実践した「なりたい自分になるための裏技」を指して、「ダリ・トリック(The Dalí trick)」と呼んでいます。

では、ダリ・トリックとは具体的に、どのような実践方法なのでしょうか?

The Dalí trick: The strange psychology of becoming who you want to be https://bigthink.com/mini-philosophy/the-dali-trick-the-strange-psychology-of-becoming-who-you-want-to-be/

誰もが公の場では「何かを演じている」

私たちは場面によって、自然と違う顔を使い分けています。

職場での自分、家族の前での自分、友人といるときの自分、初対面の人と話すときの自分は、どれも少しずつ違うはずです。

この違いを「本当の自分ではない」と感じる人もいるでしょう。

しかし、社会学者のアーヴィング・ゴッフマン氏は「そもそも公の場での生活は、ほぼすべて演技に近いものだ」と考えました。

誰かに見られた瞬間、私たちは完全な一人きりの存在ではなくなります。

相手の前に現れる「一人の人物」として振る舞いはじめるのです。

たとえば教師は教師らしく、店員は店員らしく、上司は上司らしく、友人は友人らしく振る舞います。

そこには言葉づかい、姿勢、表情、服装、沈黙の仕方まで含まれています。

つまり私たちは、社会の中で生きているかぎり、何らかの役割を演じることを避けられません。

しかし、問題は「仮面をかぶっているから偽物だ」ということではありません。

問題は、その仮面を無意識に選ばされているのか、それとも自分で選んでいるのかです。

「自分らしさ」とは、何も飾らない状態のことだけではありません。

むしろ、どんな場面でどんな自分として振る舞いたいか、どの場面でどの仮面を選ぶかということも、自分らしさの一部なのです。

次ページダリは「天才ダリ」という仮面を演じていた

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