仲間外れで見える、「スマホを使いすぎる人」の脳の特徴
仲間外れで見える、「スマホを使いすぎる人」の脳の特徴 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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仲間外れで見える、「スマホを使いすぎる人」の脳の特徴

2026.09.27 12:00:00 Sunday

グループのトークで自分だけ返事がもらえず、つい何度もスマホの画面を開き直してしまう。

スマホを使いすぎている若者は、仲間外れにされたときの脳の反応が、そうでない若者と違っていました。

ドイツのハイデルベルク大学の研究チームが、18〜30歳の41人の脳の働きを調べて明らかにしました。

使いすぎのグループでは、痛みを処理する働きに深く関わる脳の場所が、仲間外れのときにより強く働いていたのです。

スマホを手放せない理由を、「ごほうび」ではなく「人とのつながり」の側から探った研究です。

ただし、少ない人数で行われた研究で、示されたのは2つのグループの脳の働きの違いです。

研究内容の詳細は2025年11月15日に『Computers in Human Behavior』にて発表されました。

People with excessive smartphone habits show distinct neural responses to social exclusion (PsyPost) https://www.psypost.org/brain-scans-reveal-how-excessive-smartphone-users-process-social-rejection/
Neural correlates of social exclusion in individuals with excessive smartphone use https://doi.org/10.1016/j.chb.2025.108852

スマホの使いすぎを「人とのつながり」から見直す

スマホの使いすぎを「人とのつながり」から見直す
スマホの使いすぎを「人とのつながり」から見直す / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

スマホを手放せなくなる「スマホの使いすぎ」は、ほかの依存症とよく似た状態だと考えられるようになってきています。

これまでの脳の研究は、おもに「ごほうびを求める仕組み」や「自分を抑える仕組み」に目を向けてきました。

一方で、人とのつながりに関わる脳の働きは、あまり調べられてきませんでした。

でも考えてみると、スマホのアプリの多くは、人とやりとりし、いつでもつながっていられるように作られています。

今では、ネットでのつながりは「自分はこの輪の中にいる」と感じるための大事な柱になっています。

そして、輪から外されたと感じると、人は体の痛みに似たつらさを味わうことがあるとされています。

では、スマホを使いすぎる人が仲間外れにされたとき、その脳では何が起きているのでしょうか?

これを調べたのが、ハイデルベルク大学の精神科医ロバート・C・ウルフさんたちのチームです。

チームは18〜30歳の若い大人41人に、スマホの使いすぎを測る決まった質問票に答えてもらいました。

質問票では、使えないときのつらさや、画面を見る時間がだんだん増えていくこと、暮らしへの影響などを調べます。

その点数から、23人を「使いすぎのグループ」、18人を「比べるためのグループ」に分けました。

そして全員に、脳の中の血の流れを見て、どこがよく働いているかを調べる装置(fMRI)に入ってもらいました。

その装置の中で、わざと仲間外れにされる体験をしてもらったのです。

違いがはっきり出たのは、右側の「中部帯状皮質(ちゅうぶたいじょうひしつ)」という場所でした。

ここは、仲間外れにされたときの心のチクッとした痛みも含めて、痛みを処理する働きに深く関わっています。

もしスマホを使いすぎる人がこの痛みに敏感なら、スマホを手放せない理由の一部は、そこにあるのかもしれません。

ただし、調べたのは若い大人41人だけで、研究を紹介した記事でも「小規模な研究」とされています。

それにしても、大きな装置の中にいる人を、どうやって仲間外れにしたのでしょうか?

次のページで、その仕掛けを紹介します。

次ページ装置の中で、どうやって仲間外れにしたの?

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