脳の働き方の違いは、何を意味しているの?

使いすぎのグループで強まった中部帯状皮質の動きは、右側の「上前頭皮質(じょうぜんとうひしつ)」にまで広がっていました。
上前頭皮質は、込み入った考えごとや、自分の行動をコントロールすること、物事を決めることに関わる場所です。
痛みの場所と考えごとの場所が一緒に働いていたことから、仲間外れに対して、気持ちと頭の両方で強く反応していたと考えられます。
一方、比べるためのグループでは、仲間外れのときに別の場所が強く働いていました。
それが、左側の「上頭頂皮質(じょうとうちょうひしつ)」です。
ここは、少しの間ものごとを覚えておく働きや、感覚から入ってくるさまざまな情報をまとめる働きを助けています。
つまり同じ仲間外れでも、2つのグループは、脳の違う通り道でそれを受け止めていたことになります。
アンケートの結果も、この違いとよく合っていました。
使いすぎのグループは、比べるためのグループより、FOMOの点数がかなり高かったのです。(不安が強い)
スマホのせいで毎日の暮らしに支障が出ている度合いも、使いすぎのグループの方が高くなっていました。
さらに使いすぎのグループの中では、左の上頭頂皮質がよく働く人ほど、この暮らしへの支障の点数が高いという関係も見つかりました。
チームはまた、脳の働きの広がり方を、脳の中の化学物質の分布を示した標準の地図と照らし合わせました。
すると、どちらのグループでも、ドーパミンとセロトニンという物質の働きが大きな役割を果たしていることが浮かび上がりました。
どちらも、気分や、ごほうびの感じ方、痛みの感じ方を整えるのを助ける物質です。
研究チームは、中部帯状皮質が強く働いていたことから、スマホを使いすぎる人は仲間外れに敏感になっていると見ています。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(恋人それぞれが「スマホ操作」、実は”深く傷ついている”タイプとは?)
そして、FOMOは仲間外れを防ぐための作戦になっているのかもしれない、とも述べています。
気持ちをうまく整えられない人は、つらさをやわらげたり、つながっている感覚を保ったりするためにスマホに頼る可能性もある、とされています。
ただ、仲間外れを予想したり、避けようとしたり、実際に味わったりすることが、スマホの使いすぎを生んだり続けさせたりするのかは、これから確かめる段階です。
研究チームも、そこをさらに調べることが大切だとしています。
それでも気になって画面を開いてしまったら、せめて「確認はあと1回だけ」と自分に言い聞かせておきましょう。たぶん守れませんが。
























