タコは「鏡を使える」ほど賢いと判明
タコは「鏡を使える」ほど賢いと判明 / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部
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タコは「鏡を使える」ほど賢いと判明

2026.10.03 08:00:00 Saturday

車をバックさせるとき、ついミラーをのぞき込んで、振り向かずに後ろの様子を確かめてしまいます。

鏡を使って直接は見えないものを探すのは、私たちにとってはごく当たり前の動作です。

けれども動物の世界では、これはふつう、人にいちばん近い仲間たちが見せるような芸当だとされています。

そんな芸当に、人とはまるで違う体を持つ「タコ」が挑みました。

メアリー・キーゼラー博士(研究当時はダートマス大学の博士課程の学生)らの研究チームは、複数のタコが鏡を「道具」として使えるかを確かめたのです。

では、骨を1本も持たないタコは、鏡に映ったものを手がかりに獲物までたどり着けたのでしょうか。

この話題の詳細は2026年9月29日に『Popular Science』にて公開されました。

How smart are octopuses? Smart enough to use a mirror. (Popular Science) https://www.popsci.com/environment/how-smart-octopus-mirror-test/

5億年以上前に人と別れた生き物に「鏡」を試す

5億年以上前に人と別れた生き物に「鏡」を試す
5億年以上前に人と別れた生き物に「鏡」を試す / ※画像はイメージです。Credit: Generated by Codex (gpt-image), ナゾロジー編集部

タコは脳の一部が腕の中にあり、皮膚でもものを見られる生き物です。

骨がまったく無いので、くちばしより大きなすき間なら、どこへでも入り込めます。

科学者がその体のつくりを地球の外の生き物にたとえるほど、タコは人とかけ離れています。

人とタコの祖先が別々の進化の道に分かれたのは、最初の恐竜が現れるよりずっと前の、およそ5億〜6億年前でした。

動物の賢さを調べる方法として有名なのが、「ミラーテスト(鏡に映った姿を自分だと分かるかを確かめる試験)」です。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(シロイルカは「鏡に映った自分」を理解する能力を持っていた)

自分では気づかない両目の間に印をつけ、鏡を見たときにその印に触れるかどうかを調べます。

大型の類人猿やゾウはこの試験をよく突破してきましたが、ペットの犬はあまり得意ではありません。

ところがタコは皮膚が特別な感覚の細胞でおおわれているため、鏡を見なくても印を感じ取ってしまうおそれがありました。

そもそも水の中にいる動物に印をつけること自体、簡単ではありません。

そこで研究チームは、自分だと分かるかどうかの一歩手前として、「鏡を道具として使えるか」から確かめることにしました。

最初の仕事は、鏡に映る相手を敵だと思わせないことでした。

やがてタコたちは、鏡に映る自分の姿の前で食事をするほどくつろぐようになりました。

この種のタコはふつう、ほかのタコの前では食事をしないため、研究チームはこれを「鏡に慣れた」合図と受け取ったのです。

以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(メスのタコは、いたずらをするオスに「物を投げつける」と明らかに)

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