夢は「昼間の続き」なのか

心理学には、起きているあいだの体験や気持ちがそのまま夢に持ち込まれる、とする「連続性仮説」という考え方があります。
この考えに従えば、仕事や私生活で強いストレスを受けた日は、その不安や怖さが眠っているあいだにも顔を出すはずです。
一方で、夢は頭の中の安全な場所でつらい出来事を整理する「夜のストレス対処」だ、とする考え方(習熟仮説)もあります。
昼間のストレスへの向き合い方も人それぞれで、心理学ではこれを「コーピング(ストレス対処)」と呼びます。
友だちに相談する、前向きに考えるといった健全なやり方は「適応的」、問題から目をそらしたりお酒やたばこに頼ったりするやり方は「不適応的」と呼ばれます。
昼間のストレスと悪夢の多さに結びつきがあることは、これまでの研究ではっきり確かめられています。
しかし、昼間のコーピングの違いが夜の夢の感情まで変えるのかは、あまり分かっていませんでした。
以前ナゾロジーではこういう記事も紹介しています(「昼間にしんどい人」が夜の動画沼にハマる――原因は夜だけではなかった)
そこでチームは、主にSNSの広告で17〜61歳の65人を集めました。
参加者の大半は女性で、多くは学生でした。
まずアンケートで、お金の問題や仕事・学校でのプレッシャー、健康の不安などの負担の大きさと、ふだん使っているコーピングを答えてもらいます。
このとき「不適応的」に数えたのは、お酒やたばこが増えることだけでした。
そのあと14日間、毎朝オンラインの夢日記に、夢の中の良い気持ちと嫌な気持ちの強さを0〜3で記録してもらいました。
あわせて、恐れ・悲しみ・軽蔑・喜び・怒り・嫌悪・驚きから夢に出た感情を選び、悪夢だったかどうかも自分の感覚で答えてもらいました。






















