シマウマの皮膚は何色?
シマウマの縞模様は、種や個体によっていくらか違いがあります。
例えば、顔面や腹部は白色だけの種があったり、脚だけ白い個体がいたりします。
また絶滅したクアッガ(学名:Equus quagga quagga)は、シマウマの亜種ですが、体の後ろ半分には縞模様がありません。
これらの違いについて、アメリカ・カリフォルニア大学デービス校(University of California, Davis)に所属する生物学者ティム・キャロ氏は次のように述べました。
「このように模様がいくらか異なるにもかかわらず、シマウマの皮膚は黒一色です」
しかし皮膚の色が分かったからと言って、毛色のデフォルトが判明するわけではありません。
肌色が薄い人でも黒髪が生えるように、動物の毛色もさまざまな発生過程で決まるものだからです。
ですからデフォルトの毛色は、白色と黒色が占める割合で決まるものでもありません。
つまり「一部のシマウマは腹部が白いので、白地に黒縞が正解だ」という考え方も正確だとは言えないのです。