Firefoxの創設者である天才プログラマはアファンタジアだった
アファンタジアの人は、論理的な思考の面で優れている人が多いと言われています。
問題の特定や分析が得意であり、物事をよく理解して最適解を提出できるのです。
これは本来脳内イメージを作るために用いられるはずの脳機能や神経回路が、別分野で用いられるからだと考えられています。
患者たちは顔や情景を覚えるのに苦労しますが、事実を文章的に記憶するのは非常に得意です。
そして、このような特徴は才能あるプログラマによく見られます。
実際、ウェブブラウザ「Firefox」の創設者兼プログラマであるブレイク・ロス氏は、自身がアファンタジアであると語っています。
彼によると、「私は生涯で一度も、何かを脳内で視覚化したことがありません」とのこと。
鮮やかな風景や夕日について書かれた本を読んでも頭には何も浮かばず、羊を数えることなど単なる比喩でしかない、というのです。
さて、これらを総合的に考慮すると、アファンタジアは脳内イメージを喪失する代わりに別の才能を与えるものだと言えます。
現在アファンタジアに関する研究は少しずつ進んでいます。
しかし、まだ根本原因の解明や治療法の発見には至っておらず、そのためにはもっと多くの研究や調査が必要でしょう。
もし自分がアファンタジアであるなら、「自分には別の才能がある」と考えて、それを生かす方向に意識を向けるとよいでしょう。