内部のマリモが環境に漏れる可能性がある
今回の研究によって、安価で作れるマリモロボが開発されました。
現在のマリモロボは、発生した酸素を利用して移動することしかできませんが、光合成では酸素以外にもブドウ糖のようなエネルギー価の高い有機物を作ることができ、これらの有機物を燃料にすれば、より多岐にわたる活動が可能となるでしょう。
一見、マリモをガチャカプセルに詰めただけのように見えるかもしれませんが(実際限りなく近いですが)、生命活動をエネルギー源とする試みとしては極めて良いアイディアだと言えるでしょう。
ただ現在のマリモロボは、カプセルの穴を通じて外部環境と直接的に繋がっているため、マリモの切れ端がカプセルの穴から環境へと流出する可能性があります。
また、カプセルそのものもプラスチック製のために耐久性に乏しく、壊れた場合も同様にマリモの流出につながるでしょう。
実際の自然環境でマリモロボを運用するには、カプセルを生分解性の強固な素材にするだけでなく、穴に何らかのフィルターをつける必要があるかもしれません。