「虐殺の刻印」はどの世代まで続くのか?
本研究により、親が経験したルワンダ虐殺の影響が、子孫の遺伝子を変化させることが示されました。
人生経験は本人の遺伝子の活性レベルを変えるだけでなく、未来の世代にも影響をおよぼしていたのです。
研究者たちは今後、虐殺の影響が孫の世代にまで引き継がれるかどうかを調べていく、とのこと。
虐殺の起きた当時に子宮の内部にいた子供たちは現在では大人になり、孫の世代を産み始めています。
孫の遺伝子を調べることで、「虐殺の刻印」が遺伝されているかどうかを調べることが可能となるでしょう。
虐殺は人種や時代にかかわりなく発生する可能性を秘めています。
あいつらさえいなくなれば、もっといい生活ができる、もっといい社会がつくれる……という考えは誰の心にも存在しているからです。