ブラックホークの完全無人化に成功
軍用ヘリ「ブラックホーク」の無人飛行試験には、国防高等研究計画局(DARPA)が協力しています。
DARPAが開発した自律飛行システム「ALIAS(AIrcrew Labor In-Cockpit Automation System)」が搭載されているのです。
ALIASがブラックホークに搭載されたのは、今回が初めてではありません。
これまでにもパイロットが搭乗している状態で、数々のテストが行われてきました。
しかし、「パイロットのバックアップがある状態」では、ALIASの自律性を完全に証明するものとはなりません。
そこで今回初めて、完全無人のブラックホークを使って、離陸から着陸までの一連の自律飛行を試すことに。
そして2月5日から始まった飛行テストの結果、30分の完全無人飛行を成し遂げました。
また、この飛行試験では、都市部の飛行を想定して、さまざまな建物(シミュレーション上)を避けて飛ぶよう指示されました。
それでも無人ブラックホークは、リアルタイムで正確なルートを導き出し、ミッションをクリアしたのです。
この試験によりALIASは、従来の自律飛行システムのような「パイロットのサポート」だけにとどまらず、「パイロットの代わり」になることを証明しました。
では軍用ヘリの無人化は、今後どのように利用されていくのでしょうか?