注意力の増加は特に右利きの人で大きかった
研究チームが実験データを分析していると、意外な結果がみえてきました。
手を近づけることで得られる注意力増加は、左利きの人よりも右利きの人で有意な差がみられたのです。
また脳波(SSVRP)を用いた調査でも、右利きと左利きの人では異なる結果を示しており、注意力増加のメカニズムが利き手によって異なる可能性を示しました。
研究者たちは手をかざして注意力を高めるという行動が、利き手の生じるメカニズムに何らかの影響を受けていると考えています。
もし今、受験や資格試験などの注意力を要する課題に取り組んでいたり、仕事などでミスが許されないデータを扱うことになったら、手や指をかざしてみるといいかもしれません。