アスファルトが劣化する原因は?
現在、日本を含む世界の多くの地域では、道路がアスファルトで作られています。
そしてこの道路用のアスファルトは、正式には「アスファルト混合物」と呼ばれます。
その名前のとおり、アスファルトに骨材(砕石、砂)や石粉を混ぜることで強度を増しているのです。
このアスファルト混合物にはいくつもの種類があり、素材や割合を変化させることで、有する特徴も変わってきます。
例えば、積雪寒冷地域ではタイヤチェーンによる摩耗に対処するため、摩耗抵抗性の高い素材や配合が採用されてきました。
では、アスファルトの耐久性を全体的に高める方法はあるのでしょうか?
アスファルトが劣化する原因には、先ほど挙げたチェーンによる摩耗だけでなく、車の荷重、雨水、温度変化、紫外線なども該当します。
特に降り注ぐ紫外線は、ほぼすべての道路に共通する劣化要因だと言えます。
そこでジュストッツィ氏ら研究チームは、紫外線ダメージを軽減する配合を探すことにしました。